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シャンプー剤の選び方

こんにちは、渕辺正博です。

今回は、最近お客様からよく質問をいただく「シャンプー剤の選び方」についてお話ししたいと思います。

 

どのシャンプーが自分に合っているのか?

美容室で購入するものからドラッグストアで手に入るものまで、シャンプー剤にはさまざまな種類があります。ノンシリコンやオーガニック、頭皮用シャンプーなど、選択肢が多いため、どれが自分に合っているのか分からないと悩む方も多いでしょう。

実は、全ての方に完璧に合うシャンプーは存在しません。その理由は、頭皮の状態や季節、個々の髪質によって、最適なシャンプーが変わるからです。例えば、夏に良かったシャンプーが冬には合わない、オーガニックシャンプーがかゆみを引き起こすなど、個々の状況により異なるのです。

 

シャンプー剤を選ぶ際のポイント:界面活性剤

シャンプー剤を選ぶ際に一番重要なのは、洗浄成分である「界面活性剤」です。界面活性剤の種類によって、洗浄力や頭皮への影響が異なります。ここでは、代表的な界面活性剤について説明します。

 

1. 高級アルコール系

特徴: 強い洗浄力と泡立ちがあり、爽快感が特徴です。

メリット: リーズナブルな価格で手に入る。

デメリット: 洗浄力が強すぎるため、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。

代表成分: ラウレス硫酸ナトリウム

 

2. オレフィンスルホン酸系

特徴: 高級アルコール系に似た強い洗浄力があり、代替として使われることが多いです。

デメリット: 強い洗浄力により、頭皮や髪がダメージを受けやすい。

代表成分: オレフィンスルホン酸ナトリウム

 

3. 石けん系

特徴: 強めの洗浄力と脱脂力があり、低刺激でさっぱりとした洗い上がりです。

デメリット: しっとり感が少なく、髪がきしむことがあります。

代表成分: ラウレス-4カルボン酸ナトリウム

 

4. アミノ酸系

特徴: 髪や頭皮にマイルドな洗浄力があります。さらに3つの種類に分かれます。

 グルタミン酸系(ココイルグルタミン酸)

 アラニン系(メタルアラニン)

 グリシン系(ココイルグリシン)

メリット: 髪と頭皮への負担が少なく、保湿効果も期待できます。

 

5. ベタイン系

特徴: アミノ酸系よりも洗浄力が弱く、低刺激です。肌への負担が少なく、ベビーシャンプーにも使われています。

メリット: 保湿効果が高く、敏感肌の方にも適しています。

代表成分: コカミドプロピルベタイン

 

界面活性剤の比較表

 

 界面活性剤の種類 | 洗浄力 | さっぱり感 | しっとり感 |

 高級アルコール系 | ◎  | × |

 オレフィンスルホン酸系 |  | ◎ | × |

 石けん系 | ○ | ○ | △ |

 アミノ酸系 | ○ | △ | ○ |

 ベタイン系 | △ | △ | |

 

シャンプーを選ぶ際には、ボトルの裏にある成分表示を確認し、上から2〜3番目までに記載されている界面活性剤をチェックすると良いでしょう。

 

まとめ

ドラッグストアで販売されている多くのシャンプーは、高級アルコール系の成分が含まれており、安価ではあるものの、洗浄力が強すぎて頭皮や髪にダメージを与える可能性があります。そのため、美容師としては、頭皮や髪に負担の少ないものを選ぶことをお勧めします。

みなさんが現在使用しているシャンプーはどのタイプでしょうか?まずは、お使いのシャンプー剤の洗浄成分を確認し、自分の髪と頭皮に合ったものを選びましょう。

次回は、ヘアコンシェルジュFuchibeで取り扱っているおすすめのシャンプー剤についてご紹介いたします。

 

 

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